YouTube:Animist / 思わず引き込まれるストップモーションの技術とフィナーレへの思い

今回紹介する方の動画を始めて見たのはこの作品でした。

【コマ撮り】鉄腕アトムのフィギュアを動かしてジェットで飛んでくるところを再現してみた

この記事は私が感動したクリエイター「Animist」さんのYouTubeチャンネルのお話しです。

YouTubeのオススメに出ていたのです。
タイトルに興味がありましたし、わずか30秒の動画なので見ることにしました。

ストップモーションの部分は冒頭の5秒のみで残りは撮影風景でしたが、その細かさに唖然とと感動が押し寄せてきました。

スムーズなコマ撮りの技術、これは只者ではない。

実写版の鉄腕アトムが舞い降りたような、見事なテクニックです。
CGでの表現とは違う、リアルな質感がそこにあります。

実在する静止物が、作者のコマ撮りによって命を与えられていました。

AnimistさんのYouTubeチャンネルには、50本近いストップモーションと撮影風景の動画が投稿されていました。

いずれも長尺ではないので一日で見終わりましたが、丁寧な仕事に感服した次第です。

私もコマ撮りの知識を少なからず持っていますが、このチャンネルに並ぶ動画の作りの細かさに驚くとともに、気が遠くなる感覚に陥りました。

動画の最後にホッとする作風で、作者の思いが伝わってくる。

各動画の演者は市販のフィギュアです。
単なる玩具です。

命を吹き込まれたかのように躍動する演者に変わるのは、作者の技術力に他なりません。
長時間に渡る撮影、外光の入らない部屋でかかりっきりになるのは大変です。

僕が一番感動したのは、実は動画の最後です。

ただでさえ手間のかかるコマ撮りですから、必要なシーンの撮影だけに抑えたくなるのが心情でしょう。
少なくとも僕ならそうします。撮影後は編集作業もありますから。

でも、Animistさんは動画の終わりで、フィギュアに花束を持たせてグランドフィナーレを演出しています。

演技の中でバラバラに切り刻まれたキウイを見て、僕の感想は「少し残酷」でした。
でもフィナーレで役者を全員出して、「見てくれてありがとう、出演者全員からお礼申し上げます。」を演出しているのです。

残酷と思ったことも、これで演技と納得できて、さらに「面白かったよ!お疲れ様!」という感情が芽生えるのです。

一つの劇場がそこにある、という感じです。

改めてAnimistさんの概要欄を見ました。
※YouTubeの概要欄から引用させていただきます。

Animistとは全てのものの中に霊魂が宿っているという考え方、Animismを信じている者という意味です。これは、生命のない動かないものに命を与えて動かすクリエイターのチャンネルです。

なるほど、納得です!
見事に表現されています。

また一つ、熱量を感じるYouTubeチャンネルに出会えたことが嬉しいです。
登録して更新を楽しみにさせていただきます。

AnimistさんのYouTubeチャンネル



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