この記事は、完全に僕の主観と偏った空想のもとに書かれているので、引き込まれないようにご注意願いたい。
そして、ふるうなchannelをご存知だろうか。
知らない?そうかも知れないので、僕はとにかく書きます。
そう、楽しんで見ている理由を。
全てはここからはじまるのだ。
趣味の世界。間違いなくそうだ。
降矢由美子をご存知だろうか。
長門美雪をご存知だろうか。
リリィをご存知だろうか。
ミスアクマ1をご存知だろうか。
もちろん知っている!
そういう人はお友達だ。
そうでない方は、そのままでいい。
でもね、僕は語りたいのだ。
このチャンネルが僕に、いや僕らに意味のあるものだということを。
書かないわけにはいかないなw
宇宙刑事は毎週金曜日19:30から、テレ朝系で放送されていた。
その時間には、いや10分前には鎮座ましまして、釘付けだった高校3年間。
まだ、ビデオデッキは高嶺の花で、持っている友達はごくわずか。
当然我が家にはなくて、リアルタイムで見るしかなかったのだ。
そのおかげで全ストーリーが脳裏に焼き付いている、僕はあの時にビデオデッキと化したのだった。
思い起こせばシャリバンの前身、後にメタルヒーローシリーズと称されるギャバンの第一話は、新聞テレビ欄を見なければ視聴していなかった。
なにか無いかなと目をやると【(新)宇宙刑事ギャバン】から集中線が出ていた。
いや何?その番組。
わずか15年の少年のボキャブラリーでは識別不能な番組が始まろうとしている。
しかも、時は19:20。これはチャンネルを合わせなければなるまい。
今の僕からは想像がつかないかもしれないが、当時の僕は特撮番組にさほどの熱は持っていなかった。
【宇宙刑事ギャバン】のテキストが、僕に格好良さと未知の世界があるような気をもたせたのだろう。
19:30、オープニングの0.05秒で、いやこれは嘘、1秒で心をさらわれた。
光きらめくギャバンの文字。
無条件にかっこいい。
今までの子供向けの番組とは、明らかにクオリティが違う。
歌がすごい。
男の歌だ、胸に響くぞ。
あーだめだ、ここまで書いたら当時のことをリアルに思い出して、感動で泣けてきた。
でも、書くぞ最後まで。
串田アキラさんっていう人なんだ、あれ?
太陽戦隊サンバルカンと戦闘メカザブングル歌ってるやん。
両方好きだ!
ついにゴールデンタイムに出世だ!
なんて、本当に思って、そっちの方でも感動した。
好きな歌手の人が、活躍の場を広げていくのは嬉しいじゃないか。
ギャバンの本編、いやもう何も言うまい。では書けないから。
みんなが書いている表現では申し訳ないので、もっと書く。
主演の大葉健二さん、あれ?
バトルコサックとデンジブルーの人やん!
もう、いろんな事がリフレイン。
JAC(現JAE)の人だとは知っていたから、アクションも他の人より秀でた感じには見ていた。
でも、団体戦とは違って今回は単独ヒーローじゃないか。
つまり、アクション堪能番組が始まったのだ。
吹き替えなし(ほぼ多分)のヒーロー番組って知ってるかい?
変身前でも強いんだぜ!
大葉健二氏、無双です。
当時は無双なんて表現なかったけど、現代で言うなら無双です。
走っているダンプの荷台に、助走をつけて飛び乗るんだぜ!
もちろんトランポリンを踏んでいるのは想像できるけど、あんな事できる人はおらん。
で、変身するわけさ。
もうね、変身って書きたくないわけ。
だって「蒸着」なんだもの。
半月ほどして僕は工業高校でその意味を知るのです。
何故か先生相手に「宇宙刑事ギャバン」を熱く語って、先生迷惑でしたね、ある意味「魔空空間」に引きずり込んだの私とお付き合いいただいたことに感謝。
先生が「蒸着ってメッキで使う言葉だね。」と宣うと、ギランから発せられるのギランギランな粒子がギャバンのキラキラのコンバットスーツになる設定に、合点がガッテンになったのでした。
なんて素敵な設定をしちゃうんだ東映さん。
そう、「蒸着」っていう響きにも、なにそれズキュンと来たんですけど。
力強い蒸着ポーズは、ギリギリまで生身で戦って最後の力を振り絞ってのものだ。
そうだ、男は生身で戦うのだよ。
ストーリー半ばにして、たしか宇宙刑事アラン(宮内洋氏)が登場する話で、ポーズなしに蒸着するようになったけど、ポーズいらないなら最初から無くていいやんなんて野暮なことは考えなかった。
僕のご都合解釈。
蒸着のポーズは公式には必要なのである。
ただし、緊急事態においては音声コマンドでの発動も可能である。
しかし、事件解決後のレポート提出時には、その旨を詳しく書かねばならない。
そうだ、烈ちゃんはレポートを書くのが苦手だったので、できるだけ蒸着ポーズを行ったのだ。
よし、これでいい。
魔空空間とレーザーブレード。
なに、この世界観。
魔空空間に突入する宇宙サイドカーのサイバリアン。
斬新なデザインのヒーロの乗り物は、未来異次元感があふれるプロダクトデザイン。
それに立って乗ってるぜギャバンは筋斗雲の悟空だ。
地表に降り立つギャバン。
宇宙刑事全般に言えるのだけれど、いや、そこから始まったと思っているカット割りの多さ。
一度数えたことがあるが途中で諦めたほどカットが多い。
そのテンポ良さはアクションシーンの編集でも本領を発揮している。
魔空空間は天地がない設定だろう。
フィルムを切りまくってひっくり返して逆再生して、今まで見たことのない戦闘シーンを作り上げている。
最後のトドメ、レーザーブレード。
おお、そう来ますか!
光りますか!
僕の当時の記憶での判断では、特撮テレビドラマでは日本初の静止画ではない光る県の登場に、胸のエンジンに火がついたのだった。
もし事実と違っても気にしない、当時はそう思っていたのだ。
スタジオ撮影では蛍光灯を使っているのがわかるが、そこはすっかりファン目線。
第一話にしてファン目線。
きれいな心の持ち主にはコードも先端の黒い部分も気にならない。
心で見事に合成されるのだ。
今ではCGで処理できることだが、当時の特撮界では工夫が最大の特撮なのだ。
この蛍光灯の話、先日ツイッターで元東映特撮番組助監督の武田さんに教えていただいた。
コメントに対してお答えいただいたことにも感謝、大感激である。
「宇宙刑事ギャバン」のレーザーブレードは、当時光学合成の料金が高かった為に、本家のSWのライトセイバーのような光学合成ではなく、蛍光灯で光らせている。
魔空空間の足元がドライアイススモークなのは、この蛍光灯の配線を隠すため。 pic.twitter.com/2vrLwaNibt— 元東映特撮番組助監督 竹田 (@sankakumarkhero) February 19, 2021
武田さんのブログ「余り語られない撮影所のあれこれ」では、ファンにとってはたまらない舞台裏話が連載されている、ブックマーク必須だ。
行方不明の父親ボイサーとギャバンが巡り会えたときには泣いた。
最終回が来ることも理解していたから寂しかった。
しかし。
宇宙刑事は、高校の3年間をこのシリーズとガッツリ共に過ごすことになるのだが、その時はそんなことは思いもよらなかった。
決定的になったのは、ギャバンにシャリバンが登場したこと。
最終回のみの登場だったが、物語中で負傷した森林警備隊員の伊賀電(渡洋史氏)が治療と訓練を終え、宇宙刑事シャリバンとして最終回に降り立ったのだ。
これ、続編!
まさかの展開である。
ゴールデンタイムの特撮番組で続編。
高校生の僕でも、この展開は想定外のサプライズ。
てっきり、全く違う番組が始まると思っていたのだ。
宇宙刑事シャリバン。
かっこいい!
伊賀電。
若い!
渡洋史氏は年齢的にも僕と3歳ほどしか差がなく、お兄さん的に親しみ感じたのだ。
宇宙刑事シャリバンは、ギャバンよりもスペースオペラ度が増していた。
神秘的な怖さも僕の年代にはマッチしたのだ。
そして挿入歌がこれでもかとリリースされた。
LPサイズのBGM集などもデジタルトリップと名付けられた、劇中で使用されないものまでリリースされた。
特撮界のみならず、アニメ界でも宇宙刑事旋風が吹き荒れた。
アニメ「OKAWARI-BOY スターザンS」も見ていたのだが、まさか宇宙刑事の焼結シーンをオマージュするとは思わなかった。
見ていた人いるかな、今となっては記憶にしか残っていないが、宇宙刑事に熱狂していた僕としては幸せいっぱいだった。
アニメいえば1987年の越智一裕先生による「学園特捜ヒカルオン」だ。
なにかリンクをと思ったが、公式なものが見つからないので、かろうじてOKそうなものを貼る。
これを宇宙刑事のオマージュと言わずになんと言う。
主題歌も串田アキラ氏、曲も宇宙刑事と同じ渡辺宙明先生というゴージャスさ。
そう、世間は宇宙刑事旋風だったのだ。
宇宙刑事ギャバンはシャリバン、そしてシャイダーと継がれて、僕の高校3年間は夢のような週末を過ごせたのだった。
シャイダーまでは書ききれないので省略、ごめん。
さて、現代に戻って数年前に遡る、一体いつの話なのかなのだが、劇場版映画とVシネマでも復活した。
特に「シャリバンNEXT GENERATION」のシャリバンクラッシュの後のポージング。
歴代最上位のカッコよさに身悶えした。
男らしさと優しさの表現では「海賊戦隊ゴーカイジャーVS宇宙刑事ギャバン THE MOVIE」がお気に入りだ。
宇宙刑事ギャバンとして初の劇場版、敬意を評して初日の初回に見に行った。
劇場公開から10年経ったが、まだあの熱さが冷めることはない。
さて、やっと本題までたどり着いたかもしれない。
熱い熱い宇宙刑事シリーズの真っ赤な青春のシャリバン。
そのパートナーである宇宙刑事リリィ=降矢由美子氏。
適役のミスアクマ!=長門美雪氏。
この両氏のYouTubeチャンネルが「ふるうなchannel」なのだよ。
ふるうなchannelに集え!堪能せよ!という気持ちになるのだ。
このチャンネルは面白いか?
いや、はっきり言っておかねばなるまい。
全く初見の方たちには申し訳ないくらい意味不明なチャンネルだと思う。
なぜ、僕が楽しみに見ているのか。それは当時の映像が思い浮かんでくるから。
でもね、僕には堪らなく愛おしいチャンネルなのだ。
あの時のあの人が、40年近い時空を超次元戦闘母艦グランバース(大人の事情)でやってきたのだ。
しかも敵と和解条約を結び、僕らにあの頃のキオクを戻してくれる。
パロディ混じりの裏話トーク、分かる人にしか伝わらないことをやってくれることの意味。
宇宙刑事が好きだから理解できるのだ、ということを僕はわかっている。
ファンサービスであり、今できることをできる形で表現されている。
DVDの特典映像的にも思える。
それくらい貴重なのだ。
あの頃のお姉様方も、すっかりお年頃に。
僕もすっかりお年頃に。
そう、お年頃という表現は何歳にでも使えて都合が良い。
お二人もお元気で何よりなのだ。
いつだったか、遠い昔。
TVチャンピオンの特撮回で降矢由美子さんがゲスト出演されていた。
まさか出演されると思っていなかった僕は、チャンネル回した瞬間の問題終わりに一瞬見ただけで終わってしまった事、ずっと寂しく思っていたのだ。
ファンにとっては一番気がかりなのは、あの好きな番組のあの方たちは今どうされているのかだろう。
お元気に活躍、もしくは楽しくされているのだろうと信じながらも気になってしまう。
今回のようにYouTubeで発信できる時代、ファンにとっての気がかり解消してくれる。
そう、これは宇宙刑事をリアルタイムで見ていた僕には、史上最大のサプライズ同窓会チャンネルなのである。
実際には同窓ではないけれど、あの時代を熱くしてくれた方々が作っているYouTube。
僕にはそれだけで十分なのだ。
でもね、そこはプロ。
この先に見せてくれるであろう新たな展開を、ファンが楽しみにしないはずがない。
ファンは欲張りなのだ。
これからも更新を楽しみにしています。
ご無理のございませんように。
最後までお読みいただきありがとうございました。
乱筆乱文、誤字脱字、ご無礼も含めて、私の妄想と平にご容赦くださいませ。
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